現場の裏側ブログ

2019年5月|記事一覧

空気を振動させながら伝わってくる音。住まいの中で騒音を防ぐためには室内の「気密性」の高さがカギとなります。

 

室内の気密性を高めるための対策として二重サッシや防音ガラスなどを使用した窓のリフォームについてご紹介してきましたが、今回はより気密性を高め遮音効果も期待できる「防音ドア」についてご紹介していきたいと思います。

 

 

ドアと防音

外部から室内・室内から外部へ伝わる音のほとんどは、窓やドアなその隙間を通って出入りしています。この隙間を極限まで無くし、空気のつながりを遮って建物の振動を押さえる必要があります。

 

一般のドアもパタンと閉まり一見すると隙間などないように感じられますが、よく見ると床との設置面やドア枠との間などわずかですが隙間が開いている場合があります。音はそんなわずかな

 

隙間からも出入りしてしまいますので、普通のドアでは完全な防音対策をするのは難しいというのが現状です。

 

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防音ドアの特徴

このわずかな隙間さえもしっかりと埋めることができるように、性能の高い特殊なゴムを使用したゴムパッキンを使っているのが防音ドアです。このゴムパッキンのおかげで一般的なドアと比較すると隙間は遥かに少なく、室内の気密性は格段に上昇します。

 

部屋の用途やシチュエーションによりさらなる気密性や防音性能を求められる場合は、ゴムパッキンが二重になっていたりドアノブ部分がローラーやレバーの締まるようなタイプになっているものもあります。

 

このタイプのしっかりとした防音ドアは、学校の放送室やカラオケ店の個室などでどなたでも一度はご覧になったことがあるでしょう。

 

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防音ドアの効果と必要性能

防音ドアには簡易的なものから本格的なものまで幅広く種類があります。それぞれの目的やどれくらいの防音効果を求めているかによって防音ドアを選びましょう。

 

簡易防音ドアには-30db・本格的な音楽用防音ドアは-55dbの防音効果があるとされていて、防げる音のレベルは「必要性能」として計算します。

 

「部屋の前である程度聞こえるくらい」の効果を求めるなら必要性能は50db・「極限まで漏れる音を減らしたい」なら必要性能は60db必要です。

 

 

防ぎたい音のレベルなどによって防音の必要性能は変化します。ピアノの練習室に簡易防音ドアではほとんど役に立ちませんし、日常の生活音に対して音楽用防音ドアではオーバーで逆に暮らしが不便になってしまうことも考えられますね。

 

 

防音ドアの選び方

目的や音のレベルに合った性能の防音ドアを選ぶことがまず大前提となりますが、どのような防音ドアを選べばいいのかを見ていきましょう。

 

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開き方

防音ドアの最大の特徴は強力なゴムパッキン。ゴムパッキンでギュウと隙間を埋めることで防音性能を発揮しますので、防音ドアは開き戸であることが基本中の基本です。

 

引き戸タイプでも日常の生活音ならある程度は防音ドアとしての機能を果たしてくれますが、時間の経過とともに隙間が開くようになってしまいますし、長期の防音効果を求める場合や音楽の防音には向きません。

 

構造上、開き戸ではどうしても支障がある場合を除いては開き戸のものを選びましょう。

 

 

厚さ

ゴムパッキンで隙間を埋めることも大事ですが、ドアそのものが振動に強くないと防音ドアの意味がありません。音楽や楽器の音をしっかり対策したい場合は振動により強い、重さと厚さのある防音ドアを選びましょう。

 

日常の生活音レベルであれば厚みや重さの少ない簡易防音ドアでも問題ありません。開け閉めする回数の多いドアが重量感のあるものだと生活が非常に不便になってしまいます。

 

ドアノブ

本格的な防音が求められるシチュエーションの防音ドアのドアノブはしっかりと固定できるものが理想です。一般的なドアと同じような普通のドアノブではゴムパッキンをしっかりとつぶし、隙間を埋めることができません。

 

カラオケ店などのドアによく見られる、ガチャリと鍵のようになっているハンドルのようなドアを「グレモン錠」「グレモンハンドル」と呼びます。

 

ドアをしっかりと力強くロックで固定することができるので、室内の機密性をより高く保つことができるので、完璧な防音を求める場合はこのタイプを選ぶことをおすすめします。

 

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まとめ

防音ドアは非常に優れた住まいの防音対策です。窓の防音リフォームに加えて防音ドアを施工することで防音効果はさらに高まり、生活環境は格段に向上します。

 

防ぎたい音の種類・どれくらいの防音効果を必要としているかによって防音ドアのタイプもことなりますし、住まいのタイプによっては既存のドアにプラスして「二重ドア」のようにすることも可能です。

 

気兼ねなく楽器の演奏や音楽鑑賞を楽しんだり、家族や大切な人たちとにぎやかなひと時を過ごすのは、暮らしに豊かさをもたらしてくれます。

 

より多くのお客様に音に悩まされない環境を作り上げていただくために、これからもクリエートは防音についての情報をお伝えしていきたいと思います。

 

住まいに使われる建材のひとつ、天井や壁の下地に使用されているパーツに「ボード」というものがあることをご存知でしょうか。その中で、防音をはじめとしたさまざまな効果が期待されている「プラスターボード」が徐々に一般的になってきています。

 

あまり耳なじみのないこの「プラスターボード」ですが、どのような性質を持ち、暮らしにどう役立っていくのかをご紹介します。

 

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プラスターボードについて
おがくずに焼いた石膏や石灰を混ぜた「プラスター」を水練りし、成型・加工して作られた樹脂系のボード(板材)がプラスターボードと呼ばれています。非常に丈夫で断熱性や遮音性・防火性に優れ、主に住宅や店舗・オフィスの壁や天井となる部分の下地として使用されています。

 

施工も比較的簡単で、いまや住宅用の建築資材としては欠かすことのできない存在です。

 

 

石膏ボードとの違い
建材としてのボードといえば「石膏ボード」はCMなどで皆さんにも聞き覚えがあるのではないでしょうか。

 

石膏ボードは心材に石膏を使用し、両面を専用の原紙で覆い成型・加工したもので、断熱性・遮音性・防火性の高さ・施工のしやすさはプラスターボードとほぼ同等。

 

違いはほとんどないと考えてよいと言えますが、加工・施工のしやすさなどはプラスターボードの方が比較的高く、加工方法によっては下地としてではなく壁財としてそのまま使用することが可能なものなど、種類が豊富なのがプラスターボードです。

 

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プラスターボードの性能

 

遮音性
プラスターボードが音に対して性能を発揮する理由は、音が伝わる振動に対してです。壁の中にスペースを作り、プラスターボードを支える下地材をボード両面に接することがないよう互い違いに設置していきます。

 

両面のボードと下地の接触が少ない分、物を振動させて起きる音を低減させることができるのです。

 

このスペースに吸音材を入れたり、施工方法や素材などによってさらに遮音性を高めることができるので、一般家庭の寝室や書斎などはもちろん、楽器の演奏ルームやオーディオルームなど幅広いシーンで施工することができます。

 

耐火性
プラスターボードの原料として使用されている石膏には、約20%の「結晶水」が含まれています。何もない状況ではこの結晶水はもちろん発散したり蒸発したりするようなことはありません。

 

しかし万が一火災が発生した場合には、熱分解が起こり含まれている結晶水が蒸発・放出されます。そしてこの結晶水が完全に蒸発してしまうまでは、プラスターボードの温度は一定以上に高くなることはありません。

 

厚さ約13cmのボード(一般的な大きさ:910mm×1,820mm)1枚あたりの炎に耐えられる時間は約15分だと言われていますので、ひとつの部屋ともなると60分以上も火災に耐えられる計算になります。

 

現在の建築基準法では住宅の位置や各箇所によって耐火性能の基準が細かく定められています。元々耐火性の高い素材ですが、さらに耐火性能を強化した特殊な製品もあり、住宅の中やシチュエーションに応じた耐火性のプラスターボードを選びましょう。

 

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強度

地震や台風など自然災害に見舞われることの多い日本。快適で安心な住まいのためには壁の強さも求められます。

 

石膏製品であるプラスターボードは、原料の石膏の比重によって強度が大きく変化します。熱加工を加えた石膏と練りこむ水の化学反応により芯の強度が左右されます。さらに様々な加工をすることにより強度は自由自在に。

 

使用する場面によって強さや硬さをより強化したプラスターボードを施工することによりさらに安心な住まい・建物となります。

 

断熱性
熱伝導率の比較的低いプラスターボードは、室内の暖かい空気を逃がしにくく夏は外の熱気が室内に侵入しにくいので、エアコンの効率がアップ。1年中快適な室内で、かつ冷暖房にかかるコストの削減が期待できるとてもエコな素材。

 

とくにいま流行の打ちっぱなしのコンクリート壁などは外気の影響を受けやすいため、下地にプラスターボードを使用することで断熱性を高め、快適に暮らすことができます。

 

化粧仕上げで壁材としてそのまま使用することもできますし、人気の珪藻土のぬり壁ともとても相性がよくデザイン性と性能を併せ持った理想の住まいに仕上がります。

 

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まとめ
リフォームやリノベーションを考える際、壁の下地であるボードのことまでしっかりと考えている!という方はなかなかいらっしゃらないのではないかと思います。

 

壁や床・天井などの下地は暮らしているうちには実際に目にすることはほぼありませんので、当然といえば当然かもしれません。

 

プラスターボードのような住宅の下地はまさに「縁の下の力持ち」。目に見えないところでひっそりと私たちの暮らしを守り、快適にしてくれている大切な存在です。

 

ボードをはじめとした住まいを支えている建材のことも知っておくことが、今の住まいや長く続いていく暮らしの環境をより良いものにしてくれるのではないでしょうか。

 

 

住まいの質を向上させることは、私たちの暮らしの環境を向上させることに直結します。

 

クリエートでは生活環境向上のため、音への対策の大切さについてをこれまでもお話してきましたが、その「住まいの質を向上させる」ためのパーツやその素材についても知っておいていただきたいと考えています。

 

今回はそのひとつ「吸音ボード」についてご紹介します。

 

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吸音ボードとは
吸音ボードとは呼んで字のごとく、音を吸収するボードのことで室内の壁に使われる建築資材です。

 

空気中の音の振動を熱エネルギーに変換させ、室内の反響音を軽減させて無駄な騒音を吸収する・音の響く「残響」の時間を調整するなどの目的があります。

 

取り付ける位置や枚数・ボードの素材によって効果が大きく異なってくるため、住まいや部屋のシチュエーションに合わせて施工していきます。

 

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吸音ボードのしくみ
空気を振動させて伝わるのが音、というのはこれまでも何度かお話してきました。

 

室内で発生した音は「振動エネルギー」となり壁を伝わり外部へ伝わります。その「振動エネルギー」の伝わる壁に吸音ボードを施工することでボード内の素材と音に摩擦を生じさせ、熱エネルギーへと変換します。

 

熱エネルギーへと変換された音の「振動エネルギー」はボードに吸収され弱まり、残ったわずかな音が外部へ抜けていくというのが吸音ボードのしくみです。

 

 

吸音ボードが求められるシチュエーション
吸音ボードを取り付けることでシチュエーションの質の向上が期待できます。
■お隣との距離が近い集合住宅。生活音やテレビの音・子どもやペットの声を軽減させたい
■子どもたちの元気な声や足音・先生の声・お遊戯の音楽などが反響しにくく、耳への負担を軽くすることがストレス軽減へつながるキッズルームや学習施設
■外部への音漏れを防ぎつつ適度な反響が求められる音楽教室や楽器演奏ルーム・オーディオルーム。
■反響を少なくし音が聞き取りやすく相手に伝わりやすい必要がある会議室やTV会議スペース
■センシティブな情報が小さな声でも聞き取りやすく伝わりやすく、会話内容が漏れないことが望ましいミーティングスペースや医療現場

 

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シチュエーションに合わせた吸音ボードの設置
たとえばキッズルームや会議室などは音が過剰に反響すると相手の声が聞きづらい・こちらの声が伝わりにくく、子どもの声が反響しすぎて耳に負担がかかる・大きな声を出さないと伝わらずストレスを感じる。

 

周りに聞かれたくないミーティングの内容や医療機関での処方内容などが漏れ伝わってしまう・ご高齢の患者さんとの会話に難が生じるなど数々のデメリットがあります。

 

こういったシチュエーションでは限りなく音の反響を抑える必要がありますが、反対にピアノルームやオーディオルームでは適切な反響が求められます。

 

反響が適切でなければ本来のメロディや音色がわからない・高音や低音が聞き取りづらいといったことが発生し、音を楽しむことができなくなってしまいます。

 

吸音ボードの設置を検討する際は部屋の用途やシチュエーションなど、音をどうしたいのか・どんな効果を望むのかを明確にすることでより高い効果を得ることができます。

 

 

オフィスでも一般家庭でも
先ほどご紹介したシチュエーションの例ですと吸音ボードが必要なのはオフィスや人が多く集まる場所だけなのかな?と思われてしまうかもしれませんが、一般のご家庭でも活用していただきたい場面はたくさんあります。

 

小さなお子様やペットと暮らすご家庭・ご高齢のご家族のTVの音が気になるご家庭・楽器の演奏や本格的なオーディオを揃えての音楽鑑賞がご趣味である場合。

 

ご自宅内に音楽スタジオがあったり、音楽教室や学習塾を開いているご家庭など。

 

吸音ボードには他にもパネルやシート・フィルムなどもあります。一般家庭でも十分に効果が期待できるものがありますので、音についてあきらめずにまずは相談してみることをおすすめします。

 

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まとめ

音は発生するものが当たり前ですが、それと同時に我慢しなくてはいけないものという常識にとらわれてはいないでしょうか。

 

こんな環境だから音に悩まされるのは仕方ない、理想の音を楽しむのはあきらめようというのは非常にもったいないですし、くらしが豊かであるとは言えませんよね。

 

音の環境は毎日の生活の質に直結します。音と上手につきあいながら暮らしていくために、音の対策への理解を深めていっていただきたいとクリエートは考えています。

 

どんなシチュエーションでも理想の音環境をつくることは可能です。まずはみなさんの理想の「音との付き合い方」を我々にお聞かせください!